急性中毒診療部門
救命救急センターにおける診療の柱の一つは中毒であり、入室全症例の約1割を占める。CO中毒、農薬、三環系抗うつ薬服用による来院時心肺停止症例も来院するため、常に重症症例を想定した対応を心掛けて、診療に取り組んでいる。
特徴としては、医薬品中毒症例に対し細径内視鏡を使用し、その胃内容物所見により胃洗浄の適応を判断。医薬品中毒診療における胃内視鏡の有効性を発表している。
また、日常診療のなかでいつ来るかわからない未知の原因物質による中毒症例に法医学教室と連携し、その体制を整えている。消化管除染、胃洗浄についてもその適応のコンセンサスに一石を投じるべく内視鏡を使用したリサーチを行っている。