基礎研究部門

重症患者の救命を目指して治療していくなかで直面する様々な壁を乗り越えるには、これまでの方法とは異なる様々な角度から解決をはかることが求められます。その最も効果的な方法が研究であり、臨床診療上の効果や改善点を、臨床データから明らかにする臨床研究に加え、動物や細胞を用いた実験から重症患者の病態生理を明らかにする基礎研究を行うことが、治療を進歩させていくには欠かせません。我々の教室では「ショック後に生じる臓器障害発生の機序解明」「重症頭部外傷、虚血再灌流後に生じる中枢神経障害の機序解明」をテーマに研究を進めています。ゴールはあくまでも患者の予後改善であり、基礎実験の結果を臨床現場に反映すべく、また、臨床の疑問を基礎的な観点から考えるTranslational researchを行っています。豊富な臨床経験をもとに基礎実験を行う、また基礎研究の観点から臨床を捉えることは、病態に対する理解が深まるのみならず日常診療のなかでも多くの気づきをもたらし、診療の幅が広がります。

一緒に新しいことを見つけませんか?テーマは「遺伝子から災害まで」そして、学ぶ場所は学内に限らず、国内の先進施設やアメリカ・ヨーロッパ・アジアと広く準備されています。